PoE対応のEthernetおよび多様な入出力インターフェースを備えた汎用RP2040モジュールです。
フォトカプラ絶縁NPN入出力、-10V~+10V/4mA~20mAアナログ入力、I2C対応のGrove互換コネクタ、RS-485インターフェース等を備えており、PoE/USB/DC9~27Vの様々な電源に対応しています。
また、DINレールやネジ止めによる固定が可能なケースに収納されており、簡単に設置できます。
ユーザーはアプリケーションに応じて自由にプログラミングできます。
特徴
- PoE/USB/DC9~27Vの様々な電源に対応
- 4 x フォトカプラ絶縁入力(電流シンク出力に対応)
- 4 x フォトカプラ絶縁オープンコレクタ出力(電流シンクタイプに対応)
- 4 x -10V~+10V / 4mA~20mA アナログ入力に対応 (チャンネル毎に選択可能)
- 高入力インピーダンスのアナログ電圧入力
- I2C対応のGrove互換コネクタを搭載
- RS-485シリアルインターフェースを搭載
- Raspberry Pi RP2040(デュアルコア, 最大クロック133MHz, 264kB SRAM)を搭載
- 16MBのオンボードフラッシュメモリを搭載
- 48bit MACアドレス書き込み済みEEPROM (2Kbits, 内ユーザ書込み可能領域1Kbits) を搭載
- I2C、UART、IOポートを搭載
- Grove/UART/IOの信号電圧を3.3V/5Vで切り替え可能
- DINレール取付けとネジ取付けの両方に対応
各部の名称
内容物
- 製品本体×1
販売
販売ページ(スイッチサイエンス)
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各ポートの説明とピンアサイン
インターフェース | 信号名(基板シルク ) |
説明 | RP2040 GPIOピン番号 | RP2040機能 |
---|---|---|---|---|
ターミナルブロック | +VCOM | 絶縁入出力用プラスコモン | - | - |
-VCOM | 絶縁出力用マイナスコモン | - | - | |
NO0 | 絶縁NPN出力 CH0 | 14 | GPIO_Output | |
NO1 | 絶縁NPN出力 CH1 | 15 | GPIO_Output | |
NO2 | 絶縁NPN出力 CH2 | 16 | GPIO_Output | |
NO3 | 絶縁NPN出力 CH3 | 17 | GPIO_Output | |
NI0 | 絶縁NPN入力 CH0 | 18 | GPIO_Input | |
NI1 | 絶縁NPN入力 CH1 | 19 | GPIO_Input | |
NI2 | 絶縁NPN入力 CH2 | 20 | GPIO_Input | |
NI3 | 絶縁NPN入力 CH3 | 21 | GPIO_Input | |
485A | RS-485信号:A | 0 | UART0_TX | |
485B | RS-485信号:B | 1 | UART0_RX | |
AN0 | アナログ入力 CH0 | 26 | ADC0 | |
AN1 | アナログ入力 CH1 | 27 | ADC1 | |
AN2 | アナログ入力 CH2 | 28 | ADC2 | |
AN3 | アナログ入力 CH3 | 29 | ADC3 | |
IO0 | 汎用入出力 CH0 | 10 | GPIO | |
IO1 | 汎用入出力 CH1 | 11 | GPIO | |
IO2 | 汎用入出力 CH2 | 12 | GPIO | |
IO3 | 汎用入出力 CH3 | 13 | GPIO | |
TX | UART TX(RS-485トランシーバと導通) | 0 | UART0_TX | |
RX | UART RX(RS-485トランシーバと導通) | 1 | UART0_RX | |
SDA | I2C SDA(GroveのSDAと導通) | 8 | I2C0_SDA | |
SCL | I2C SCL(GroveのSCLと導通) | 9 | I2C0_SCL | |
GND | - | - | - | |
3.3V | 3.3V電源出力 | - | - | |
GND | - | - | - | |
5V | 5V電源出力 | - | - | |
Vin | 外部電源入力ピン(DC9~27V) | - | - | |
GND | - | - | - | |
Grove | SDA | I2C SDA | 8 | I2C0_SDA |
SCL | I2C SCL | 9 | I2C0_SCL | |
ボタン | RESET | RP2040リセットボタン | - | RUN |
BOOTSEL | ブートモード選択ボタン | - | - | |
USB | D+ | USB D+ | - | USB_DP |
D- | USB D- | - | USB_DM | |
Ethernet | SCK | W5500のSCK | 2 | SPI0_SCK |
MOSI | W5500のMOSI | 3 | SPI0_TX | |
MISO | W5500のMISO | 4 | SPI0_RX | |
CS | W5500のCS | 5 | SPI0_CS | |
RSTn | W5500のリセットピン | 6 | GPIO_Output | |
LED | Status | ユーザLED | 25 | GPIO_Output |
内部ピン | RS485_CTRL | RS-485トランシーバの方向制御ピン | 7 | GPIO_Output |
IO_EN | レベルシフタのイネーブル | 22 | GPIO_Output |
仕様
- 絶縁入力
- チャンネル数:4ch
- 入力回路:フォトカプラ絶縁入力 (電流シンク出力に対応)
- 入力電圧範囲:+4V ~ +30V
- 入力抵抗:10kΩ
- 絶縁出力
- チャンネル数:4ch
- 出力回路:フォトカプラ絶縁オープンコレクタ出力
- 出力電圧範囲:+4V ~ +30V
- 最大出力電流:100mA
- アナログ入力
- チャンネル数:4ch
- 分解能:最大12bit
- サンプリングレート:最大500ksps
- 入力方式:電圧 / 電流 (DIPスイッチでチャンネル毎に選択可能)
- 電圧モード
- 入力電圧範囲:-10V ~ +10V
- 入力インピーダンス:1MΩ (typ.)
- 電流モード
- 入力電流範囲:-25mA ~ +25mA
- 入力インピーダンス:250Ω (typ.)
- デジタル入出力
- チャンネル数:4ch
- 入力電圧範囲:0V ~ 3.3V
- RS-485
- ポート数:1ポート
- インターフェース:端子台
- 通信方式:半二重マルチドロップ方式、マニュアルTX/RX制御
- ボーレート:1200bps ~ 115200bps
- 端子抵抗:なし
- データビット、パリティ、ストップビット:ユーザがプログラムで設定
- UART
- ポート数:1ポート
- インターフェース:端子台
- RS-485のトランシーバICのTX,RXピンと導通
- I2C
- ポート数:1ポート
- インターフェース:Grove、端子台
- 通信速度:最大1000kbps
- プルアップ抵抗:10kΩ (typ.)
- 出力電圧:3.3V、5V (スライドスイッチで切り替え)
- Ethernet
- ポート数:1ポート
- 通信速度:10BaseT/100BaseTX
- USB
- ポート数:1ポート
- コネクタ形状:USB Type-C
- 通信規格:USB 1.1
- 電源
- 電源入力
- 給電方式:PoE / 外部入力ピン / USB
- PoE電力クラス:IEEE802.3af class 3
- 外部入力ピン 動作電圧:9.0 ~ 27.0 V
- USB 動作電圧:4.75 ~ 5.25 V
- 消費電力 (全入出力ピン非接続時):1.3 W (typ.)
- 電源出力
- 出力電圧:3.3V、5V
- 出力電圧精度:±5%
- 最大出力電力(全チャンネル合計):1.0 W
- 5Vピン 最大出力電流:0.2 A
- 3.3Vピン 最大出力電流:0.2 A
- 電源入力
- 演算処理部
- マイクロコントローラ:Raspberry Pi RP2040 (デュアルコアArm Cortex M0+, 133MHz, 264KB SRAM)
- オンボードフラッシュメモリ容量:16MB
- 構造部
- ターミナルブロック:3.5mmピッチ
- 外形寸法:W125 x D108 x H42 mm (typ.)
- 重量:約150 g
プログラムの書き込み方法
必要なもの
- 製品本体
- USB Type-Cケーブル
- PC
プログラムの書き込み手順
- 製品にUSBケーブルやLANケーブル、電源ケーブル等が接続されている場合、全て抜いてください。
- ブートローダーモードに移行します。
BOOTSEL
を押したまま、USBケーブルを挿しPCと接続してください。もしくはUSBケーブルでPCと接続した状態でBOOLSEL
ボタンを押しながらRESET
ボタンを押し、その後BOOTSEL
ボタンを離してください。 - RP2040がPC上でフラッシュメモリとして認識されます。認識されたフラッシュメモリにユーザがビルドした".uf2"ファイルをドラッグ&ドロップしてください。
サンプルコード
https://gitlab.com/y2kblog/rp-eth-io-sample-codesのexamples
フォルダ以下にサンプルコードを用意しています。
rp_eth_io_tests
:本モジュールの初期化およびペリフェラルのテストコード
資料
回路図
- v1.0:schematic-v1_0.pdf
ケース底面の寸法図
基板の3D CADデータ
STEPファイル:3d_step.zip